2014年7月29日火曜日

ドビュッシー『沈める寺』

最近ドビュッシーの前奏曲第1巻に取り組んでます。
全12曲のうち半分くらいしかしか弾いたことがなかったのですが、
全曲いっぺんに弾いていみると、よくこれだけいろんな響きを
創りだしたものだと感嘆します。

私が子供の頃によく聴いて神秘的な気分になった『沈める寺』
ドビュッシーがピアノロールに収めてます。

この曲は5〜6世紀の伝説からヒントを得て作曲されたと言われています。
ブルターニュにイスという街があって、その街全体はその昔海に
沈んでしまったがある時その姿を表わし、また沈んで行く様子だと
言われています。
本当は登場人物もいてもうちょっとドロドロした複雑な伝説のようですが。

聴いてみるといかにも何もないところから街と浮かび上がってくる感じ。
中間部はどんどん教会が迫ってきて、パイプオルガンや
合唱の響きが聞こえます。
そして街と教会はまた海の中に沈んで戻っていきます。

子供の頃は『沈める』という題名から日本のお寺を
イメージしてました、まったく(笑)
だってドビュッシーって東洋的な響きを使ってるし。
大人になって題を見たら"La cathédrale engloutie"、カテドラルって
教会、それも大聖堂と言われるものじゃないですか。
随分曲に対するイメージがガラッと変わりました。
訳って大切ですよね。
寺って言うと情緒がありそうな感じでかっこ良く響くけど
私のように間違ったイメージを持つひとっていると思うので(?)
変えたほうが宜しいかと。

ドビュッシーの演奏は淡々としていてとてもシンプルに感じます。
作曲者の自作自演って大抵そう感じるんですよね。
第3者が演奏するほうが思い入れたっぷりに聴こえる。

それとこの『沈める寺』、楽譜通り弾くとすごーく遅く感じる箇所が
あるのですがドビュッシーはそこの所を倍速にしています。
ちゃんと楽譜に書いておいてください、お願いしますよ、ドビュッシー様!



2014年7月14日月曜日

ポゴレリッチ『ショパン:ピアノ協奏曲第2番』

ポゴレリッチのライブ録音。
ショパン:協奏曲第2番。
多分1980年代前半でしょう。
かっこいいですね!
若々しくて強引な表現も魅力。
アバドともCD録音していて、私も昔何度となく聴きました。
大きくて素晴らしい手、こんな手で一度ピアノを
弾いてみたいものです!


毎日の練習がもたらすもの

ある年中さんの男の子、ピアノを始めて半年ぐらい経ちました。
最初は毎日練習させるのが大変とお母様が苦労されていましたが
最近は自分から『あ、ピアノの練習しなくちゃ!』と
ピアノに向かうようになったとお母様が喜んでいらっしゃいました。
先日のおさらい会では私と3曲も連弾の曲を上手に弾けて
本人もご満悦だったようです。

ピアノって時々ではなく毎日少しでも練習すると上達が早いのです。
水泳などと違ってそこが大変なところなのですが、
小さい頃から毎日コツコツ積み上げると結果が出る!ということを
知るにはうってつけの習い事だと思います。

この男の子もきっと小学校に入って毎日の宿題やお勉強を
する時に、ピアノでこういった習慣を経験しているのは
大きな強みになると思います。
ピアノはもちろん音楽を楽しむために習うのですが、
気づかないうちに相乗効果も期待出来ますね。

2014年7月1日火曜日

おさらい会が終了しました

6月28日(土)に渋谷区総合文化センター内の練習室にて
おさらい会を行いました。

初めて人前で弾く生徒さん、次の日にコンクール本番の生徒さん、
フルートと共演した生徒さんなどなど、バラエティに富んだ
プログラムで練習の成果を披露してくれました。

次の教室イベントは1月の発表会です。
今日からもう7月!
発表会の日はあっという間にやってきそうです。


個人のお宅でのコンサート

久々のコンサートでした。 ご自宅にブリュートナーを置かれて時々コンサートを 開かれている方にお声をかけていただき出演しました。 60年ほど前に製造されたブリュートナーはよく響く懐かしい音がします。 特にドビュッシーやフォーレにピッタリの音色。 黒塗りされていない木目のピアノからは...