2011年3月31日木曜日

子供がピアノを習うこと

「子供のころピアノを習っていたけれど嫌でやめた
ので、子供に習わせるかまよっています」
と仰るお母さんたちが沢山います。
伺うと先生が厳しい、練習してこないと
怒られる、などの理由が殆どです。
幸い私は先生に怒られたことが殆どなかったので
ピアノのレッスンが嫌になったことはありません。
専門的に勉強するようになってからは遊ぶ時間
がないのが辛かったときもありますが。。

だから私が子供のレッスンに望むことも、
まずピアノを好きになってもらうこと。
音楽家を目指すのでなければ、生涯音楽を
楽しめるようになって欲しい!が目標です。
音楽を学ぶことは言葉を学ぶことと似ています。
言葉では表現が難しいようなことでも音楽を通して
表現出来たり、名書を読むように名曲を楽しめるのは
とても幸せで貴重な体験です。
しかも音楽は世界共通語ともいわれます。

 学業や部活で忙しくなりピアノのレッスンを
受けなくなっても中学生になって吹奏学部にはいる、
グループを作っていろんなジャンルの演奏する、
または音楽を聴くことが趣味になる、など
音楽との関わりは殆どの人が続けていきますね。
その時にピアノで音楽と仲良くなった経験が活きて
より豊かに楽しめるようになっていると思います。


ピアノのレッスンを続けるにはおうちでの練習が
必要になってくるので、習い事として少し
敷居が高いかもしれません。
でも練習をだんだん習慣づけていって
「練習すると上手くなる!」ということを本人が実感すると
子供でも自然と練習するようになる場合がよくあります。
「練習すると弾けるようになるからピアノって楽しい!」
という子も沢山います。
例えば幼稚園や学校に行く前15分、ご飯前に15分、など。
最初は5分でもいいのです。
案外やさしく習慣になるものです。
おうちの方は決して「練習しなさい」とは言わず、
「○○ちゃんのピアノ、聴きたいな」などと
上手に誘導してください。
そして練習が終わったら沢山褒めてください。
「継続は力なり」を子供の頃に学習させるのにも
ピアノのレッスンはいいチャンスだと思います。

上達の早い子、遅い子、あるとき急に
上達を始める子、様々です。
それぞれのペースや性格に合わせて
レッスンを進めていきます。
一人一人が音楽と友達になって、独自の世界を
築いてもらえれば、と思いながらレッスンしています。

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