2013年11月12日火曜日

レッスン通訳を通して考えたこと②

前回の続き。

こちらもコテ先生が頻繁に仰っていたこと。
『休符を正しく』

特に古典(バッハなど)やクラシック(モーツァルトやベートーヴェンなど)
を弾くときは休符を正確にキッチリと取ることが
その時代のスタイルに相応しいで演奏するのに不可欠です。
休符が正確でないとだらしない演奏に聴こえてしまいます。

簡単なことのようですが残念ながら休符を見落としている
演奏を度々耳にします。
でも休符については子供でも説明すればきちんと理解できるので
小さいうちから押さえておきたいポイントです。

どのように音符を演奏するか、と同じようにどのように
休符を演奏するかも欠かせない表現なのです!

レッスン通訳を通して考えたこと①

先日のジャン=マリー・コテ先生のレッスンにて。

ある時はレッスンが殆どテクニックの基礎のことで終わることも
あり、その内容が私も常々レッスンで気をつけていることで
『やっぱり!』と納得。

・指の付け根を高くする
・手首を下げる
・親指を曲げる

私もいつも生徒の耳にタコが出来るほど(!?)言っていることを
コテ先生も何回も仰っていました。

舞台俳優が観客にセリフをきちんと伝えるのに正しい発声・発音が
必要なのと同じく、ピアノの演奏でも正しい発音(タッチ)があり、
それが出来るのと出来ないのとでは表現の幅が全く変わります。

『趣味で習うんだし、そんなにキッチリ教えてもらわなくても
楽しければいいわ』という様に考える親御さんもいるようなのですが、
それでも有名なバッハのメヌエットなどの小品やブルグミュラー
ぐらいは弾けるようになって欲しいでしょう。

これら初級と思われる作品を弾くのでもテクニック、タッチが
備わっている演奏とそうでない演奏では一目瞭然の差があります。
そしてバッハやブルグミュラーを始めた頃に初めてテクニックのことを
勉強し始めてもそれまでのクセがなかなか抜けないし非常に
時間のロスとなるのです。

ですから初めてピアノを習う時こそ、是非テクニックの基礎も
丁寧に指導する先生について欲しいと思います。

2013年11月11日月曜日

ジャン=マリー・コテ先生のレッスン通訳

日仏文化協会の汐留ホールにて行われた
ジャン=マリー・コテJean-Marie COTTET先生の
マスタークラスにてレッスン通訳をする機会がありました。

コテ先生は現在パリ市立音楽院の教授。
どんなレベルの生徒さんにも手の使い方などのテクニックのこと、
練習方法などを細かく丁寧に教えいていらっしゃいました。
曲の様式についての説明も明確で分かりやすかったです。

作曲家でもあり、現代音楽を頻繁に演奏し、
パリ郊外ではコンサート企画のディレクターもなさるマルチぶり。
趣味はお庭いじりだそうです。
そしてお茶のコレクターだとか。
何系のお茶がお好きなのか伺うのを忘れてしまいましたが。。。

にこやかで優しいお人柄なのでファンも多く、
今回のマスタークラスにも既にニースのサマーセミナーで
習った方がリピーターで遠方からいらっしゃるなど賑やかでした。

私もコテ先生の音楽性と素敵なお人柄に
触れて幸せな2日間でした。

個人のお宅でのコンサート

久々のコンサートでした。 ご自宅にブリュートナーを置かれて時々コンサートを 開かれている方にお声をかけていただき出演しました。 60年ほど前に製造されたブリュートナーはよく響く懐かしい音がします。 特にドビュッシーやフォーレにピッタリの音色。 黒塗りされていない木目のピアノからは...