ヴェロニク・ボンヌカーズ Véronique BONNECAZE先生。
今年もフランス人女性らしい素敵な出で立ちと具体的なレッスン。
楽譜にも細かく指使いやペダルを書き込んだりと女性らしい細やかさ
が魅力です。
そして5月2・3日は汐留ベヒシュタインサロンと入間の武蔵ホールにて
イヴ・アンリYes Henry先生のレッスンとレクチャーコンサートの通訳。
イヴ・アンリ先生はプレイエルなど古いピアノの演奏を通しての研究
にもご熱心で、特にショパンのペダリングには強いこだわりを持っています。
ショパンは自ら細かくペダリングを楽譜に指定している、他の作曲家の場合は
作曲家自身ではなくて編集者によって後から付けられたペダル指示が殆ど、
なのでショパンのペダリングは忠実に楽譜に書いてあるとおり試さなくては
ならないそうです。
作曲家でもありパリ音楽院で和声を教えていらっしゃるアンリ先生の
レッスンは和声進行や調整、それぞれの声部の役割や弾き分け方など
非常に明確で分かりやすいものばかりで模範演奏も素晴らしかった。
レクチャーコンサートは《作曲家のインスピレーションの源》について。
アンリ先生が用意した参考映像が音楽とともに流れたのも良かった。
ラヴェルの『絞首台』で流れたベルトランが描いたデッサンと
『ダンテを読んで』の参考映像がグロテスクで強く印象に残る。
また有名なボロディンの『ダッタン人の踊り』を先生が華やかに編曲
した演奏を聴けたりと色んな要素が満載のコンサート。
ラヴェルの『夜のガスパール』は流石!スカルボが暴れまわる様子が
目に浮かぶようで興奮した。
武蔵ホールの響きが素晴らしく、ベヒシュタインのピアノの音も堪能。
スタインウェイにはないいぶし銀の様な渋い魅力。
アンリ先生に記念にサインを頂戴しました |
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