昨年にひきつづき、ピアニスト藤井一興のニューイヤーコンサートへ。
昨年はじめて聴いた時のプログラムはドビュッシーのベルガマスク組曲、
ブーレーズのピアノソナタなどで、特にドビュッシーの妖しい魅力と美しさ
にすごい独創的なピアニストだと思いました。
藤井さんがピアノを弾いているとオーラがすごいです。
舞台での振舞いやお話の仕方はそっけないのですが、
それもまた魅力だと思います。
先日1月5日のコンサートのプログラムは
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻第11番 ヘ長調 F Dur BWV880
ドビュッシー:子供の領分、レントより遅く、12の練習曲、湯浅譲二:内触覚的宇宙 II
ホールに到着したのが8時頃だったため、残念ながら
2部の後半に演奏されたドビュッシーの12の練習曲しか聴けず。
子供の領分、聴きたかった!
しかし、ドビュッシーの練習曲全曲、ライブで聴ける機会は
なかなかないのでとても楽しみにしていました。
ドビュッシーの練習曲はピアノを学ぶ人でもなかなか全曲は
演奏しないと思いますし、私も半分ほどしか弾いたことがありません。
藤井さんの演奏はキラキラしていて、ユーモアもあり、凡人では
ありえない表現力がありました。
テクニック云々、ではなく曲の構成が良く分かるすっきりした演奏。
インスピレーションと客観性との融合が素晴らしいです。
ただあまり音楽に詳しくない人にとっては難しい、とっつきにくいと
敬遠されがちになりやすい曲なのかなと思ったり。
聴き手が消化できるように弾くのは並大抵ではないですね。
今年の夏のコンサートのプログラムに2曲程取り入れようかと
思ったのですがどうしようか・・・。
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