『ピアノ奏法の基礎』
ジョセフ・レヴィーン (著), 中村 菊子 (翻訳)
昔に読んでとても印象に残っていた本。
失くしてしまったので最近再び購入。
役に立つことばかりだったので要点をメモしておきます。
当たり前のようなことばかりだけれど、本当に大切なことばかり。
タッチのことについて長い記述があり興味深いのですが
ここで書くには複雑なので割愛。
タッチについてはまた別の機会に書きたいと思います。
・初歩の段階こそ慎重であるべき。
初歩を疎かにするとあとで取り返しのつかないことになるので
最初の先生選びこそ慎重に。
・休止符に対する関心、休止符が音楽上いかに意味深いものであるかを
最初から教えることの重要性。
『音楽の最高の効果は流れる音の間に来る無音の状態(休止符)だ。』
とはモーツァルトの言葉だそうです。
・リズム感の習得、リズムは常に体で感じなければならない。
強烈なリズム感を身につけるために沢山の音楽を聴くこと。
・スケール(音階)とアルペジョ(分散和音)は早いうちから始め、
完全に弾けるようにすること。
スケールとアルペジョは指の体操ではなく、どの調性を弾いても
即座に合理的な指使いで弾けるようになるために必要なことで、
主音(ハ長調ならド、ト長調ならソ)からだけではなく
他の音からも弾けるようにすること。
・常に自分の音を聴くこと。
・練習はたまに気が向いた時にするより、少しずつで良いから
毎日したほうがはるかに効果的。
・若い生徒は出来るだけ早く必要なメカニズムを身につけることに
重点を置いて練習すること。
練習は集中してすること。
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