2013年4月17日水曜日

パリ旅行の記録


今回のパリ旅行での音楽に関するあれこれ。

まずはRome通りに行って欲しかったフランスの楽譜や音楽本を買いました。
フランスの出版社から出ているフォーレやラヴェルの楽譜はフランスでも高いけれど
日本で買うとびっくりする値段になるのでこの機会は逃せません。

恩師アンリ・バルダ先生のエコール・ノルマルでの
レッスンを見学させていただきました。
若い学生たちが一生懸命弾いていて、先生も全身全霊でのレッスン。
私がパリでレッスンを受けていた時のことを懐かしく思い出しました。
レッスンは夜8時まで続くというので、失礼して合間に抜け出し、近くを散歩。
エコール・ノルマル音楽院



凱旋門 音楽とは関係ないけど
 












モンソー公園にあるショパンの記念碑
誰かがいたずらでピアノの上に何か置いてっています(ー_ー)!!














モンソー公園の池 水鳥がかわいい

















滞在中何人かの音楽家の友達とも再会しました。
結婚した人、子供が出来た人、それぞれ状況は変わりましたが
みんな頑張って音楽活動を続けていて刺激になりました。


シャンゼリゼ劇場でアレクサンドル・タローのピアノリサイタルを聴く。
最近はバリバリ、テキパキとした演奏を聴くことが多いなか、
繊細で美しいピアノに聴き惚れました。

日本の聴衆は演奏の細部まで聴いている感じ、フランスの聴衆は
全体的な雰囲気を感じ取ろう、楽しもうとする感じがして
会場の空気が大分違うのが面白い。



2013年4月3日水曜日

パリへ

パリに行ってきました。
実に6年ぶりでしたが不思議とつい先日まで居たような感覚。
6年間住んだ地を体はそんなに簡単に忘れないようです。
パリの音、風景、フランス語、メトロの独特なにおい、友達や先生との再会。
すべてが揃ってあっという間に青春時代に戻ってしまいました。
トロカデロから眺めたエッフェル塔 
左手に小さく見えるのはアンヴァリッド


2013年1月11日金曜日

明けましておめでとうございます

2013年、レッスンがスタートしました。
年末に発表会が終わりましたが、皆さん再び新鮮な気持ちで
レッスンに来てくれているようです。
年末年始はあまり練習してないかな?と思っていましたが、
冬休み中もしっかり練習してきてくれてとても嬉しいです。

発表会ではみんな頑張って素敵な演奏してくれました。
本番では自分の得意なところ、不得意なところ、個性が
はっきり現れます。
得意な部分はさらに磨きをかけ、不得意なところは今後の課題として
しっかり意識することが出来るので、本番は何回ものレッスンに匹敵します。
発表会だけでなく、コンクールやオーディションを利用するのもいいですね。

私は今年秋にリサイタルを開催する予定です。
どんなプログラムにするか、現在色々な考えが頭の中をぐるぐるしています。
プログラムを考えるのはワクワクします。
弾きたい曲は沢山ありますが、時間配分やお客様のことを考慮した
バランスの良い組み合わせにするのはなかなか大変。
でも大枠は決まってラヴェルとショパンを中心とするプログラムとなりそうです。

新年に日付が変わる時には大宮八幡宮へ。
寒いなかで飲んだ甘酒が美味しかった(^^♪










2012年12月19日水曜日

クリスマスイブの発表会

気づけばもうクリスマス。
一年があっという間ですね。
おせちを食べたのがつい先日のことのようなのに、もうクリスマス。



Collineピアノ教室では12月24日のクリスマスイブに発表会を行います。
参加する生徒さんは現在最後の仕上げ中。
発表会には2~3ヶ月前から曲を用意するので、いつもより大分細かい
レッスンとなります。
表現のこと、テクニック、暗譜の正確さ、などなど。
私の要求がいつもより多くなるため、もしかしたら
「うるさいな~、もう弾けてるからいいじゃん!」と思われているかもしれません(笑)。
でもこのように曲を仕上げるという作業を経て本番を経験すると
ぐっと成長するのです。

生徒さんたちは頑張ったことで自信も生まれ、本番での
緊張感のある良い演奏につながります。
本番のために一生懸命練習する、そして舞台の上でたった一人
緊張に耐えながら練習の成果をだそうと集中する、そして本番を終えたとき達成感
という一連の流れは成長期の子供にとってもなかなか貴重な体験だと思います。

本番が終わった後のみんなの顔は生き生きしていて
「楽しかった!もう一回弾きたい!もう一回弾いたらもっと上手く弾ける!」
なんていう子も多いですね。
実は私も本番のたびにそう思うのでその気持ち、よーくわかります!

発表会が終わると「来年はこんな曲を弾きたい!」とか
「来年はもっと上手く弾けるようにこれからもっと練習をがんばる!」とか、
ピアノに対する意欲を話してくれるので、私としてはそれも今から楽しみです。




2012年9月12日水曜日

アキピアノ教本

うたとぴあのの絵本』 が終わると『アキピアノ教本①』に進みます。

うたとぴあのの絵本』 では3冊目の『りょうて』では左右の手でかわりばんこに
演奏しましたが、ここからはいよいよ両手で一緒に弾き始めます。

最初はみんなちょっとだけ大変だと思うようですが、出来るようになると
単音とはちがう響きと、「両手で弾いているんだ!」という
ワクワク感が楽しいようです。
挿絵も素朴でかわいらしく、題名と歌詞も楽しいです。

『アキピアノ教本』は3巻まであり、音域が少ーしずつ広がっていくので
子供は譜読みするのにも負担を感じません。
また、知っている曲を通してあたらしい音やテクニックを身につけることが
出来るので、子供も興味を失わずに学べます。
短調のお話や3度音程のお話、指をくぐらせる練習もあり、
まさしくこの本の副題『ふよみみとテクニック』が楽しく身に付く教本です。









2012年8月28日火曜日

ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで

ブリヂストン美術館で開催中の
「ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで」

ドビュッシー生誕150年を記念して、フランスのオルセー美術館、
オランジェリー美術館、ブリヂストン美術館による共同開催です。


ドビュッシーを演奏するときは楽譜に書いてあることを
忠実に(これが結構難しいんだけど)弾くともうかなりその世界になっちゃいます。
しかもラヴェルよりも手に負担がかからないのに効果的に響く。
ひらすら独自の世界で、時々気味悪く感じることがあるくらい。
恐ろしい、魅惑的な作曲家です。



アンリ=エドモン・クロス 「黄金の島」
ドビュッシーの細かなスコアを連想させる






















私が最高に好きな「牧神の午後への前奏曲」の振り付け。
ニジンスキーが美しい。






















ルノアール、ドガ、マネ、モネの絵画やガレの陶器、ドビュッシーの
直筆譜もあり、それは非常に細かくて美しいくため息がでそうでした。
そしてそれらと並んで多く展示されていたのが東洋美術品です。
ドビュッシーがコレクションしたものも多数。

ドビュッシーは1889年のパリ万博(あのエッフェル塔が作られた時)
でインドネシアのガムラン音楽や日本の浮世絵をはじめとする
東洋美術に魅了され、浮世絵もコレクションしていました。
その頃、パリでは浮世絵が安く求めやすかったそうです。(ふーん!)
それらは彼のインスピレーションを刺激し、曲に反映されています。

交響詩『海』の楽譜の表紙は北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の
《波》の部分が使わています。


私の大好きなピアノ曲『金色の魚』のインスピレーションの元となった漆塗の絵。


ドビュッシーが東洋にとても興味をもっていたことはよく言われることですが、
数々の東洋美術のコレクションを見て改めて実感!

ショパンより遅れて誕生すること約50年。
その間にヨーロッパ、世界の状況は劇的に変化しました。
多様な国の文化に触れる機会が増え、お互いに影響し合うようになります。
ショパンが東洋や日本から影響を受けたということはなかったと思いますので
これは音楽界にとっても大変な変化です。

インドネシアのガムランの影響を明らかに感じさせる
『版画』より"塔(パゴダ)"
フランスのピアニストカサドシュの演奏。


2012年8月1日水曜日

『ピアノと歌のコンサート』お知らせ


前半は私のピアノソロでショパンとドビュッシー、
後半は郡島泰子さんのソプラノの伴奏をいたします。

2012年8月11日(土) 16時30分開演
千ケ滝西区公民館軽井沢町千ケ滝西区1775-1)
自由席1,000円 ドリンクサービスつき(高校生以下無料)
入場券は当日現地にて販売





















プログラム PROGRAM

ピアノ
ショパン: エチュード 変イ長調 op.25-1「 エオリアン・ハープ」 
Chopin: Etude As-dur op.25-1 "Aeolian Harp"

ショパン: エチュード 第3 番 ホ長調 op.10-3「 別れの曲」 op.10-3
Chopin : Etude E-dur op.10-3 "Tristesse"

ショパン: 幻想即興曲 嬰ハ短調 ( 遺作) Op.66           
Chopin : Fantasie-Impromptu cis-Moll Op.66

ドビュッシー「: ベルガマスク組曲」より「月の光」                    
Debussy: Suite bergamasque "Clair de Lune" 

ドビュッシー: エチュード 組み合わされたアルペッジョのために
Debussy : Etude "Pour les arpèges composés" 

ドビュッシー: エチュード 5 本の指のために(チェルニー氏による)
Debussy : Etude "Pour les cinq doigts, d'après M.. Czerny" 
                             
ショパン: バラード第3 番 変イ長調 Op.47            
Chopin : Ballade As-Dur Op47
                


ステファノ ・ドナウディ: ああ、私の愛する人の 
Stefano Donaudy: O del mio amato ben   

ジャコモ・プッチーニ: 歌劇「プッチーニ ジャンニ・スキッキ」より
“私の愛しいお父さん”             
Giacomo Puccini: Opera - Gianni Schicchi  O mio babbino caro             
 
A.L. ドヴォルザーク: 歌劇「ルサルカ」より ルサルカのアリア “月に寄せる歌” 
Antonin Leopold Dvorák:  Opera - Rusalka “Písen Rusalky o Měsícku “  
    
エリク ・サティ: エンパイアの歌姫      
Erik Satie : La diva de “l’ Empire” 
   
エリク ・サティ:“君が欲しい”       
Erik Satie : Je te veux   
         
中田喜直: 髪       
Yoshinao Nakada: Trees of Hair

フランチェスコ・チレア: 歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より “私は創造の神の卑しいしもべ”
Francesco Cilèa : Opera - Adriana Lecouvreur “Io son l’ umile ancella del Genio Creator”

個人のお宅でのコンサート

久々のコンサートでした。 ご自宅にブリュートナーを置かれて時々コンサートを 開かれている方にお声をかけていただき出演しました。 60年ほど前に製造されたブリュートナーはよく響く懐かしい音がします。 特にドビュッシーやフォーレにピッタリの音色。 黒塗りされていない木目のピアノからは...