12月にソプラノの方のリサイタルの伴奏をするのですが、
プログラムの後半でピアノソロを演奏します。
曲目を何にするか悩んだのですが、フランス歌曲が多い
プログラムなのでそれに合わせてラヴェルのソナチネを演奏します。
パリ郊外のモンフォール・ラモリにラヴェルが晩年住んだ家が
ほぼそのままの状態でモーリス・ラヴェル博物館として残っています。
予約しないと入れないのですが、丁寧に説明してくれるガイドさんが
いたり、ラヴェルの使っていたピアノを弾かせてもらえたりもします。
ラヴェルはお洒落な人で、インテリアもすごーくお洒落。
ラヴェル自身が椅子の背に繊細で緻密な絵を描いたものや
壁にもデザイン画を残しています。
とことん凝る人だった様子が伺えます。
彼の曲作りと同じですね。
バスルームもモダンでシャレていて、ラヴェルが使用していた
剃刀などもそのまま並べてあり映画に出てきそうな空間。
身だしなみにも時間をかけていたのでしょうね。
置いてあったピアノはエラール製で、手を加えて当時とは少し
状態が違うかもしれませんが非常に柔らかいやさしい音。
他にも機械仕掛けのおもちゃのコレクションやリビングから
ラヴェルも見ていた自然溢れる風景など、ラヴェルの生活を
リアルに想像できます。
ラヴェルの音楽はもともと大好きでしたがこちらを訪れて
ラヴェルのファンタジーをより身近に感じることが出来ました。
ガイドはフランス語のみですが音楽ファンに是非おすすめしたい場所です。
駅からとても遠いので、バスのある平日に行く方が良いです。
私達は週末に訪れたので行きはヒッチハイク、帰りは1時間ほど歩いて
駅までもどって更に電車を1時間(もっと?)待ってやっとパリへ。
郊外といってもかなり遠出した感がありました。
交通の便にはご注意を。
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