フランスで最初に入学した学校、サンモール音楽院。
ピアノ科の入学試験では
ドビュッシー:エチュード2曲
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
などを用意しました。
(他の曲も用意したはずですが忘れました・・・)
この試験は月曜日の朝イチだったのですが、フランスでは日曜日は
静かに過ごすことが常識で楽器演奏も控えなければならないので
土曜日に練習したきりで本番。
それまで前日に弾かないで本番なんて経験はなくて
怖かったですが仕方がありません。
試験ではちょっと弾いただけで「Merci!(ありがとう)」と
言われて終わってしまったのでダメだったのかな、と
落ち込んだのですが、結果は合格でした。
アンヌ=マリー・ド・ラヴィレオンという女性の先生の
クラスにはいったのですが、この先生が私の合格が決まったとたん
それまでヴヴォワイエ(かしこまった間柄での話し方)から
チュトワイエ(親しい間柄の話し方)での会話に変わったのが印象的でした。
「あなたは私の弟子になったのですよ」ということですね。
この現象はとてもフランスらしいことなのだろうなぁと思いました。
とにかくこれで1年間は学生滞在許可証がもらえることになり
ホッとしました。
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