昔聴いたラヴェルの左手のためのコンチェルトが素晴らしかったのと
フランスものばかりのプログラムに惹かれてチケット購入。
伝説になっているメシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」の
録音は19歳(1959年)で録音したにもかかわらず
この曲の決定版となるほどの完成度、おすすめです。
こちらからの2曲がライブで聴けるのも楽しみでした。
1950年生まれなので今年でもう66歳なのですね。
客席から見るともっと若く見えました。
フランスに居た頃に近くでお見かけしたことがあります。
小柄な方だけど、すごい肩幅が印象的だったのを思い出しました。
【当日のプログラム】
フォーレ:ノクターン 第1番 変ホ短調 op.33-1 & 第6番 変ニ長調 op.63
ラヴェル:水の戯れ/亡き王女のためのパヴァーヌ
ドビュッシー:2つのアラベスク/子供の領分
―休憩―
フランク:前奏曲、コラールとフーガ
メシアン:「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より
第19番 「われは眠る、されど心は目覚め」
第20番 「愛の教会の眼差し」
フォーレのノクターン2曲、相変わらず分かりにくい和声の曲。
部分的には美しいと思うのだけれど。
ラヴェルも良かったですが今日のお目当ての一つはドビュッシー。
ベロフのドビュッシー、「アラベスク」も「子供の領分」も
子供の頃にベロフのCD をお手本にしたものです。
あの音色、リズム、子供の頃に「上手いな〜、スゴイな〜」と
感激していた頃を思い出しながら聴きました。
こう考えると子供の頃に聴く音楽というのは後々まで
記憶にこびりついているので、幼少の時期に「何を聴くか」は
やはりけっこう重要だなぁ、と思いました。
それと今回非常に印象に残ったことのひとつに、ラヴェルの後に
ドビュッシーを聴いた時にドビュッシーの偉大さをゾクゾクするほど感じたことです。
ラヴェルは大好きで私もむしろドビュッシーより頻繁に弾きますが、
ドビュッシーの独特な世界は圧倒的なのだと再認識しました。
ドビュッシー恐るべし。
後半のフランクは調子がイマイチだったようでコーダは
駆けるように終了。。
続くメシアンは流石に美しく、ピアノが目いっぱいに
鳴っていました。聴きに来た甲斐がありました。
聴きに来ていた知り合い達も口を揃えて「メシアンが素晴らしかった!」
と話していました。
アンコールはドビュッシーの「スケッチブックより」と
ベロフの十八番「沈める寺」。
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