昨年の衝撃のリサイタルから1年半、ポゴレリチが来日しました。
首都圏では12月6日にミューザ川崎で昨年と全く同じ
ショパン・リストのプログラム。
私は12月6日サントリーホールでのベートーヴェンプロを
聴いて来ました。
ベートヴェン
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」
ロンド・ア・カプリッチョ op.129 「失われた小銭への怒り」
ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 op.54
ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.57 「熱情」
ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 op.78
ピアノの扱いが素晴らしく美しい音でした。
サントリーホールでこれだけピアノの美しさを伝えられる
演奏家はそうそういないでしょう。
ただベートーヴェンに関しては昨年のような衝撃の感動はなく、
ミューザ川崎に行けば良かったなぁとちょっと残念。
ミューザ川崎では昨年よりさらに凄みのある演奏となっていたと
沢山の方が言っていました。
あー聴きたかった!
ベートヴェンの作品の持つパワーが彼の独特の解釈で発揮
出来ていないのが気になりました。
恣意的な解釈というか、80年代、90年代のポゴレリチを
彷彿とさせる演奏。
ベートーヴェンは最後のソナタやテンペストなどの
以前の演奏のほうが私は良いと思いました。
アンコールはショパン: ノクターン ハ短調 op.48-1。
長年の熱狂的ファンである私はきっとこれを弾いて
くれるだろうと思っていましたよ!
こちらは昨年と同じく凄い演奏。
やはりこの世のものとは思えない美しさでした。
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