2012年12月19日水曜日

クリスマスイブの発表会

気づけばもうクリスマス。
一年があっという間ですね。
おせちを食べたのがつい先日のことのようなのに、もうクリスマス。



Collineピアノ教室では12月24日のクリスマスイブに発表会を行います。
参加する生徒さんは現在最後の仕上げ中。
発表会には2~3ヶ月前から曲を用意するので、いつもより大分細かい
レッスンとなります。
表現のこと、テクニック、暗譜の正確さ、などなど。
私の要求がいつもより多くなるため、もしかしたら
「うるさいな~、もう弾けてるからいいじゃん!」と思われているかもしれません(笑)。
でもこのように曲を仕上げるという作業を経て本番を経験すると
ぐっと成長するのです。

生徒さんたちは頑張ったことで自信も生まれ、本番での
緊張感のある良い演奏につながります。
本番のために一生懸命練習する、そして舞台の上でたった一人
緊張に耐えながら練習の成果をだそうと集中する、そして本番を終えたとき達成感
という一連の流れは成長期の子供にとってもなかなか貴重な体験だと思います。

本番が終わった後のみんなの顔は生き生きしていて
「楽しかった!もう一回弾きたい!もう一回弾いたらもっと上手く弾ける!」
なんていう子も多いですね。
実は私も本番のたびにそう思うのでその気持ち、よーくわかります!

発表会が終わると「来年はこんな曲を弾きたい!」とか
「来年はもっと上手く弾けるようにこれからもっと練習をがんばる!」とか、
ピアノに対する意欲を話してくれるので、私としてはそれも今から楽しみです。




2012年9月12日水曜日

アキピアノ教本

『うたとぴあのの絵本』 が終わると『アキピアノ教本①』に進みます。

『うたとぴあのの絵本』 では3冊目の『りょうて』では左右の手でかわりばんこに
演奏しましたが、ここからはいよいよ両手で一緒に弾き始めます。

最初はみんなちょっとだけ大変だと思うようですが、出来るようになると
単音とはちがう響きと、「両手で弾いているんだ!」という
ワクワク感が楽しいようです。
挿絵も素朴でかわいらしく、題名と歌詞も楽しいです。

『アキピアノ教本』は3巻まであり、音域が少ーしずつ広がっていくので
子供は譜読みするのにも負担を感じません。
また、知っている曲を通してあたらしい音やテクニックを身につけることが
出来るので、子供も興味を失わずに学べます。
短調のお話や3度音程のお話、指をくぐらせる練習もあり、
まさしくこの本の副題『ふよみみとテクニック』が楽しく身に付く教本です。









2012年8月28日火曜日

ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで

ブリヂストン美術館で開催中の
「ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで」。

ドビュッシー生誕150年を記念して、フランスのオルセー美術館、
オランジェリー美術館、ブリヂストン美術館による共同開催です。


ドビュッシーを演奏するときは楽譜に書いてあることを
忠実に(これが結構難しいんだけど)弾くともうかなりその世界になっちゃいます。
しかもラヴェルよりも手に負担がかからないのに効果的に響く。
ひらすら独自の世界で、時々気味悪く感じることがあるくらい。
恐ろしい、魅惑的な作曲家です。



アンリ=エドモン・クロス 「黄金の島」
ドビュッシーの細かなスコアを連想させる






















私が最高に好きな「牧神の午後への前奏曲」の振り付け。
ニジンスキーが美しい。






















ルノアール、ドガ、マネ、モネの絵画やガレの陶器、ドビュッシーの
直筆譜もあり、それは非常に細かくて美しいくため息がでそうでした。
そしてそれらと並んで多く展示されていたのが東洋美術品です。
ドビュッシーがコレクションしたものも多数。

ドビュッシーは1889年のパリ万博(あのエッフェル塔が作られた時)
でインドネシアのガムラン音楽や日本の浮世絵をはじめとする
東洋美術に魅了され、浮世絵もコレクションしていました。
その頃、パリでは浮世絵が安く求めやすかったそうです。(ふーん!)
それらは彼のインスピレーションを刺激し、曲に反映されています。

交響詩『海』の楽譜の表紙は北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の
《波》の部分が使わています。


私の大好きなピアノ曲『金色の魚』のインスピレーションの元となった漆塗の絵。


ドビュッシーが東洋にとても興味をもっていたことはよく言われることですが、
数々の東洋美術のコレクションを見て改めて実感!

ショパンより遅れて誕生すること約50年。
その間にヨーロッパ、世界の状況は劇的に変化しました。
多様な国の文化に触れる機会が増え、お互いに影響し合うようになります。
ショパンが東洋や日本から影響を受けたということはなかったと思いますので
これは音楽界にとっても大変な変化です。

インドネシアのガムランの影響を明らかに感じさせる
『版画』より"塔(パゴダ)"
フランスのピアニストカサドシュの演奏。


2012年8月1日水曜日

『ピアノと歌のコンサート』お知らせ


前半は私のピアノソロでショパンとドビュッシー、
後半は郡島泰子さんのソプラノの伴奏をいたします。

2012年8月11日(土) 16時30分開演
千ケ滝西区公民館軽井沢町千ケ滝西区1775-1)
自由席1,000円 ドリンクサービスつき(高校生以下無料)
入場券は当日現地にて販売





















プログラム PROGRAM

ピアノ
ショパン: エチュード 変イ長調 op.25-1「 エオリアン・ハープ」 
Chopin: Etude As-dur op.25-1 "Aeolian Harp"

ショパン: エチュード 第3 番 ホ長調 op.10-3「 別れの曲」 op.10-3
Chopin : Etude E-dur op.10-3 "Tristesse"

ショパン: 幻想即興曲 嬰ハ短調 ( 遺作) Op.66           
Chopin : Fantasie-Impromptu cis-Moll Op.66

ドビュッシー「: ベルガマスク組曲」より「月の光」                    
Debussy: Suite bergamasque "Clair de Lune" 

ドビュッシー: エチュード 組み合わされたアルペッジョのために
Debussy : Etude "Pour les arpèges composés" 

ドビュッシー: エチュード 5 本の指のために(チェルニー氏による)
Debussy : Etude "Pour les cinq doigts, d'après M.. Czerny" 
                             
ショパン: バラード第3 番 変イ長調 Op.47            
Chopin : Ballade As-Dur Op47
                

歌
ステファノ ・ドナウディ: ああ、私の愛する人の 
Stefano Donaudy: O del mio amato ben   

ジャコモ・プッチーニ: 歌劇「プッチーニ ジャンニ・スキッキ」より
“私の愛しいお父さん”             
Giacomo Puccini: Opera - Gianni Schicchi  O mio babbino caro             
 
A.L. ドヴォルザーク: 歌劇「ルサルカ」より ルサルカのアリア “月に寄せる歌” 
Antonin Leopold Dvorák:  Opera - Rusalka “Písen Rusalky o Měsícku “  
    
エリク ・サティ: エンパイアの歌姫      
Erik Satie : La diva de “l’ Empire” 
   
エリク ・サティ:“君が欲しい”       
Erik Satie : Je te veux   
         
中田喜直: 髪       
Yoshinao Nakada: Trees of Hair

フランチェスコ・チレア: 歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より “私は創造の神の卑しいしもべ”
Francesco Cilèa : Opera - Adriana Lecouvreur “Io son l’ umile ancella del Genio Creator”

2012年7月14日土曜日

アンリ・バルダ 2012年日本公演

7月12日に浜離宮朝日ホールで恩師アンリ・バルダのリサイタルを聴く。
前半はラヴェル後半はショパンのプログラム。
ヨーロッパの良き時代のスタイルの演奏家というのはもう数える程に
なってしまったが、バルダはその貴重な演奏家の一人。
この日も個性的な演奏芸術を目いっぱい楽しませてくれました。

ラヴェルは「ソナチネ」で始まるのかと思ったらいきなり
「高雅で感傷的なワルツ」から激しくスタート!
ラヴェルの複雑な音楽が万華鏡のように変幻自在に踊る。
コンサートのあとになぜ「ソナチネ」ではなく「高雅で感傷的なワルツ」
から始めたのかと訊くと、コンサートのはじめは勇気を出して
弾かなければいけないものから始めた方がいいから、と。
かっこいい!!

そして「ソナチネ」。
私も半年ほど前に弾いたけど、私が弾いたのは何だったのだろう
と思うほど濃くて強烈な演奏でした。
かつて聴いたことのないメロディーラインが聴こえてきたり、
間の取り方だったり。
あぁ、音楽の神様が宿っているなと思いました。
しかし、これが終わると椅子の高さが気に入らない!と
プリプリしながら調律師を舞台に呼び出すバルダ(爆)。

「クープランの墓」
私もバルダ先生に沢山レッスンしてもらい、
フランスでのリサイタルでも弾いた思い出深い曲。
夏休み中の特訓レッスンで教えていただいたことを
反芻しながら聴きました。
リスクを承知で難しい表現に挑む様に改めて感動。

後半はショパンの「4つの即興曲」から。
バルダの即興曲は何度聞いても自由で素敵。
「幻想即興曲」も壮大でした。

ショパン「ソナタ第3番」
3楽章と4楽章を聴いていたら感極まってしまい
涙が止まらないので困りました。
私の両隣に座っていた方はそんな私を見て「???」だったかも。
力強く、心を揺さぶる演奏でした。

アンコールはショパンのワルツ、スカルラッティの絶品ソナタ、
そしてプログラム冒頭で演奏した「高雅で感傷的なワルツ」全曲!!!

2012年6月20日水曜日

高田美さんの写真集「パリの記憶」

高田美(たかたよし)さんとの出会いは1999年の夏、パリでのこと。
大学4年の時に参加した南仏ビアリッツのサマーセミナーでアンリ・バルダ先生と
勉強したあと、私は一週間ほど一人でパリをフラフラ観光していました。
するとバルダ先生がパリ案内をしてくださり、親友である高田美さんの
お宅に連れて行ってくださったのです。
日本人の写真家であるということ、ピエール・カルダンと仕事をなさっている
というバルダ先生からの情報以外、何もわからずにとりあえず手土産のチョコレートを
もってお伺いした8月の暑い日を、今でも昨日のことのように思い出します。

リヴォリ通り、ルーブルのまん前に位置するアパートの最上階。
バルダ先生と訪れるとそこに現れたのは小柄で細い日本人女性。
高田さんは1916年生まれですからこの時83歳。
自分の祖母と同じくらいの日本人女性が一人で暮らしている空間がとても
不思議に感じられました。

高田さんは陽気に迎えてくださり、どこの馬の骨かも分からない私
に夜遅くまでお付き合いくださいました。
大のピアノ好きで大きなサロンには大きなベーゼンドルファー
とベヒシュタインが並んでいました。
ミケランジェリやポゴレリチなどそうそうたるピアニストが
彼女の元を訪れるという恐ろしい話を聞いたあと、
なんとそこで私はドビュッシーを弾くことに。
バルダ先生の前でもあり冷や汗ものでした。。。
その後フランスに住んでいる間何度となく高田さんの前でピアノを
弾かせていただいたけれど、耳の肥えた彼女の前で弾くのは
大変なプレッシャーでした。

その時に頂いた写真集 
高田美 「パリの記憶 Mémoire de Paris」(京都書院)














高田さんはカルダンの右腕として活躍すると同時に素晴らしい写真家でした。
この写真集にはパリの風景、動物、人物が収められていますが
どれも女性の柔らかさで包み込むようなショットです。
その時々の瞬間への愛情がにじみ出ている様。
残念ながらこの写真集は現在出版されていないようです。
今現在アマゾンで中古が売られてはいるようですが。
こんな素晴らしい写真家の存在をもっと広く知ってもらいたいのにと
残念な気持ちでいっぱいです。

高田さんは2009年2月にパリでお亡くなりになりました。
私がパリ生活でとてもお世話になり、影響を受けた方。
もうパリに行ってもいらっしゃらないのだと思うとさみしいです。

2012年6月5日火曜日

ピアニストHJ Lim EMIからデビュー!

いきなりべートーヴェンソナタ全集でデビュー
!
















友達の韓国人ピアニストHJ Lim(ヒョンジョン・リム)がEMIからデビューしました。
アメリカのビルボードチャーチクラシック部門で今1位だそうです♪
先日は日本のプレスへのお披露目で来日し、6年ぶりの再会。
昔(?)話に花が咲いて懐かし・楽し、のひと時でした。
相変わらず優しくてチャーミングなヒョンジョン。

私がフランスに居た頃、彼女はまだ10代。
天才的にピアノが上手く、何を演奏しても超絶技巧と伸びやかな音楽性で
いつもびっくりさせられたものです。

今回のベートーヴェンも生き生きとして、ライブ感溢れる演奏。
若々しくオリジナルな解釈が魅力的です。

日本で彼女のコンサートが聴ける日もそう遠くないはず。
まずは下の動画で彼女の超絶技巧をお楽しみください。
あんびりーばぼー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





個人のお宅でのコンサート

久々のコンサートでした。 ご自宅にブリュートナーを置かれて時々コンサートを 開かれている方にお声をかけていただき出演しました。 60年ほど前に製造されたブリュートナーはよく響く懐かしい音がします。 特にドビュッシーやフォーレにピッタリの音色。 黒塗りされていない木目のピアノからは...